公立の夜間中学校「福岡きぼう中学校」へ

九州で初となる公立の夜間中学校が2022年4月に開校しました。
その名は「福岡きぼう中学校」!
もともと夜間中学校の設置は、私たちの会派が長年要求してきたことでしたので、実現して本当に嬉しかったです。
 
先日、早良区藤崎にある教育センター内の学び舎を訪ねました。
談話室から、静かに卓球の打ち合う音が響いてきます。
ホームルームが始まる17時50分まで思い思いのスタイルで過ごされていました。
 
この中学校では、16歳から80代の31人の生徒さんが学ばれています。
その背景は、たとえば戦争中に十分な教育を受けることができなかった方、中学校時代に不登校になり、学び直しをされている方、外国人で日本語の習得がまだ十分でない方などです。
 
一般の中学校と違うのは、制服がないこと、先生と生徒がともに学び合う存在であること、教科書を持って帰らずに個人のロッカーが用意されていること、職員室で教師の決まった席はないオープンスタイルであること、などなど。
これって、一般の中学校でも実現することができれば、教育の現場はもっともっといいものになる気がします。
一歩先を行く教育のヒントが夜間中学校あるように思いました。
 
今年度は3年生も数人いらっしゃって、もうすぐ、第1期生が卒業することになります。
それぞれの未来に向かって、一層羽ばたいていかれることをお祈りします。