『子どもたちをよろしく』上映会

コロナ禍で子どもの自殺が深刻になっています。
警察庁の調べによると、2020年の子ども(小中高生)の自殺者数はの499人(前年比25.1%増)で過去最悪。2021年も473人でほぼ横ばい。(※文科省のデータとは多少誤差あり。←なんで?)
なぜ、子どもたちが死に追いやられるのか?
子どもたちの心の叫びをなぜ社会は受け止められないのだろう?
 
『子どもたちをよろしく』はそんな表面的な疑問をえぐるような映画でした。
いじめは子どもたちだけの関係性だけではありません。
大人の世界のしわ寄せが子どもたちの世界に投影されます。親の貧困や依存症、家族内の暴力や性的虐待、親の仕事に対する偏見、過剰な要求などそんな闇が子どもたちの関係性を歪めるものとなっているのです。
映画では、ラストまで救いようのない悲劇が描かれていました。いや、「劇」ではなく、今、まさにこの国で起こっている現実なのでしょう。
上映会のあと、この映画の企画者である元文部科学省の寺脇 研さん・前川喜平さんの対談をお伺いしながら、お二人がなぜこの映画を撮ったのか、その一端が見えてきました。
彼らが立ち向かった権力=新自由主義が生み出した格差社会、競争社会に対するアンチテーゼなのだろうと思います。
 
そのような社会が偏見や差別を生み出しているのですから。
多くの方に観ていただき、課題を共有したい映画です。1人で考えるには重すぎます。
次回は、7月5日(火)北九州にて開催するとのことです。

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