「二日市保養所」に行ってきました

筑紫野市のJR二日市駅から歩いて10分の住宅地の中。今は、駐車場になっている場所に「仁」と彫られた大きな石碑があります。
ここは、戦後「二日市保養所」として多くの女性の命をつなぎとめた場所です。
 
当時、大陸には多くの日本人が住んでいました。日本が敗戦し、大陸から命からがら逃げる途中で、女性たちはソ連兵から暴行を受け、レイプされ、望まない妊娠をさせられました。
 
そのことを知った医師たちが、当時禁止されていた中絶手術を秘密裏にこの施設で行っていたのです。
そうしないと、被害を受けた女性たちはその後、生きることの意味すら失うことになりかねなかったと思います。医師たちもまた命がけでした。
 
今日、インターンたちとこの地を訪れ、女性たちの苦しみや、胎児の悲しさを供養してきました。
戦争はいつも弱い人が犠牲になります。
 
今、こんな世界情勢だからこそ、多くの人に知ってほしい歴史です。