インターン生と「アスカーラからステップアップ~未来へつなぐ~」へ

「こんな世の中に誰がした?」と問われたら、「若い人にごめんなさいって言わなきゃいけない、辛いな。非力だった。」
 
今日、大野城市で開催されたアスカーラ共生フォーラム「アスカーラからステップアップ~未来へつなぐ~」での上野千鶴子さんの言葉。
 
上野さんは、言わずと知れた日本のジェンダー研究者の第一人者。その人を以ってしても、「非力だった」と言わねばならないこの日本社会の壁の厚さを感じざるを得ませんでした。
 
1985年に男女雇用機会均等法成立ができました。私もその後に社会に出た世代です。変わっていく社会への期待もありました。でも、皮肉にも女性同士の分断を生み出し、格差社会をつくりだしてしまいました。
 
女性の非正規雇用率も、コロナ禍で浮き上がった家庭内での力関係も、「自然現象」ではない。そんな社会を作り出してしまったという反省はいったい誰がすべきなんでしょう?
そこに女性たち自身も、「傍観者」として関わってしまったのかもしれません。
 
今日の講演会の最後に、上野さんは、「弱者が弱者のまま尊重される社会を作りたかった。そして、若い人に手渡したいと思って頑張ってきた。でも、ここまでが限界。精一杯。」と渾身のメッセージを伝えられました。
上野さんをはじめ、これまで私たちを引っ張ってきてくださった先輩たちが、次の世代にバトンを託そうとしていると、この頃、ひしひしと感じます。
 
今日は学生インターンも一緒に参加しました。
まさに「次の世代」を担う若者です。
バトンを繋いで、少しでもマシだと思える社会を作っていく。
そんな運動の方法を彼らと考えてみます。
 
で、その若者からの指摘。
私のSNSの写真に顔が出ていない。自撮りでもなんでもして、女性議員の存在を見せよ、と言うので、自撮ってみたのがこの写真。(笑)