「つながりサポート相談室」開設
今年の6月の議会で、「生活困窮者支援と女性の貧困の構造的な問題について」一般質問しました。
女性が自立して生きていくため、また、貧困の固定化を防ぎ連鎖を止めるために、本市でも女性の貧困の問題に対して取組を早急に進めていただきたいと要望していました。
この度、来年3月までの時限付きですが、女性のためのつながりサポート事業として「つながりサポート相談室」が開設されました。
面談及び電話での相談のほか、居場所の提供や生理用品の配布など緊急支援をしています。
相談場所は、天神と東区和白に置かれていますが、今回、東区和白に訪問させていただき、相談員の皆さんと意見交換をさせていただきました。
11月15日号の市政だよりに掲載された直後から、多くの相談が寄せられていること。ご高齢の女性からの相談も多いとのことです。
「80歳になってまでどうしてこんなに辛いのか。早く死んだ方がまし」という悲痛な声。
「シングルマザーとしてがむしゃらに働いてきた。子どもたちが自立したからといって、趣味とか、楽しみとか言われてもわからない」という切ない声。
この国は、女性が一人で生きていくことが本当に難しい。
6月の議会での一般質問では、次のように最後に訴えました。
今、目の前で生活に困っている人がいれば、支援の手を伸ばすのは当然のことです。しかしながら、一つ一つの支援は、言わばばんそうこうのようなものです。何度歩き出しても劣悪な道では、転んだり滑ったりして、またけがをしてしまいます。まさに今この国の状況だと言わざるを得ません。ばんそうこうを都度都度貼るのではなく、しっかり歩ける道にするために、段差をなくす、凸凹道をなくす、亀裂をなくす、道幅を広くするのが行政の仕事のはずです。社会福祉政策、労働政策、ジェンダー政策、転ぶほうが悪いという前提になってやしませんか。一人一人が自立していくためには、最初の時点で社会が責任を持って整備をしていかねばなりません。市民が元気を取り戻す道をきちんとつくってください。
切に願います。

