仕事と育児の両立について 会派の議員への取材がテレビ放映されました
夕方のNHKニュースで「仕事と育児 両立に悩む女性議員 変わろうとする福岡市議会」というタイトルで特集が組まれました。そう、私たちのことです。
福岡市民クラブは福岡市議会の中ではいちばん女性比率が多い会派です(女性6人、男性4人)。今回、私たちが発案者となり、育児と介護による欠席の規定を議会会議規則に盛り込む意見をまとめました。
これに先立って、成瀬えみ事務所ではスタッフ総動員で全国政令市(20市)の出産・育児休業および介護休業に関する規定を大調査しました。
2000年以降、政令市での女性議員の出産は少なくとも15件以上あるものの、産休・育休の規定はほとんどなく、多くは「欠席届」を出すのみの対応だったようです。
福岡市の場合も、福岡市議会会議規則(抜粋)によると、「(欠席の届出)第2条 議員は,疾病,出産その他事故のため出席できないときは,その理由を付け,当日の開議時刻までに議長に届け出なければならない。」と記されています。
このように出産や育児を「事故のため」とする議会は全国でもいくつかあります。
これまでも議論はあったと聞いていますが、今回、女性議員が増え、当事者が存在したことで、急速に改善の方向へ向かっています。今回の改定は、今後本会議での議決を経て正式に決定する見込みです。
女性議員が増えることで、時代にそぐわない制度や仕組みが今、様々なところで変わろうとしています。
そんな女性議員の情報交換と学習の場として、「福岡県女性議員ネットワーク」という組織があり、本日はその研修会でした。県の男女共同参画の施策について、また、古賀市のチルドレンファーストの取り組みについてレクチャーしていただき、自治体や党派さえも超えて交流をする場をいただくことができました。
女性議員が増えれば、市政で取り組むべき課題の優先度も変わってきます。身近な生活のことにもっと目が向けられると思います。
しかしながら、子育てや介護を担う普通の女性たちが政治の場に出ていくことは本当に難しい局面もあります。私自身もワンオペで小学生の子どもを育てており、活動の制約はあります。1日中、ドブ板活動はできませんし、週末には1週間分の家事もこなさなければなりませんが、それさえもままならない状況で生活破壊が起きています。
それでも、社会を変えていくのはやっぱり当事者の声です。今日は、仲間の女性議員たちに励まされた1日でした。

